DCR-2500F PARAMETRIC ISOLATOR


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 2種のノイズ対策
 ユーザーからの報告により、ボリュームの故障・劣化の原因以外でも、2種のノイズが発生する場合があることが分かりました
As of Sep. 28, 2023



 1.クロスオーバーノブを回した時にノイズが発生その1




 DCR-2500Fは、2つのクロスオーバー周波数を、段階的にではなくリニアに可変でき、それが特徴の一つにもなっています。そのLOW-MID / MID-HI の周波数ノブを回した時に、かすかに 「ジリジリ・・・」 というノイズが発生。 そのノイズは、OUTPUTボリュームの設定に関係なく一定のため、本機への入力音量が小さい場合にパワーアンプ側で音量を上げるセッティングになりますが、その場合はそのノイズは増幅されてスピーカーから、大きく聞こえます。(入力が一般的なラインレベルでも、本機OUTPUTレベルを抑えめにして、アンプ側で大きく増幅させる設定の場合もそうなります)

 調査の結果、2つのノブコントロールは、サーキット的にインピーダンスが最も低いパートのため、人間がアースとなり、可変抵抗器の回転軸(一部金属)とその周囲ガイドのほんのわずかな隙間において接点の開閉が行われる状態となり、人間アースが繋がったり離れたりを繰り返すことで発生していたことがわかりました。 接続されている他の機器も含めて、全体的な電気回路と想定しても、ここはおそらく最もインピーダンスの低い箇所となったと思われます。
本機の特徴でのあるクロスオーバー周波数の可変機能を実現するためには、設計上、それを逃れることが出来ません。

 もし、現在、ノイズが発生しているのであれば、トップパネルを留めています4つの黒いビスのどれでもよいので、指先で一つを触りながら、もう片方の手でクロスオーバー周波数可変ノブを回してみてください。その時に「ジリジリ・・・」というノイズが発生しなくなった場合は、ノイズの原因はこの項目に該当します。
(ビスに触れることでつねに繋がっていますので、すでに人間がアースとなり、可変抵抗器の回転軸の接点開閉繰り返し状態は関係なくなります。)










対策について)

1.
接続されている機器のどれでもよいので、アースをグランドアースに落としてみる。 人間よりも地球(地べた)のほうがインピーダンスが低いために、そちらが優先され、解決されることがあります。。
ただし、接続する設備のアース接続端子が、地球(地べた)にきちんと設置されていなければなりません。
クラブなどでは、消費電力の大きい大型パワーアンプを設置するのできちんとグランドアースを取っていると思われますので、本問題は発生しにくいです。 
ご家庭で使用の場合は、冷蔵庫や洗濯近くのコンセント近くに、アースターミナルが付いていると思いますので、そこに接続することで解決することがあります。(ただし、いずれも正しいグランドアースである必要があります)
 「解決する場合がある」というのは、接続されている全体をひとつのサーキットとして見た時に、グランドアースよりも、DCR-2500Fのクロスオーバーノブを摘まんだヒトが優先される場合もあるからです。
 設備のアースがきちんとグランドアースになっているかを確かめるや 接続した全体のシステムでのインピーダンス計算云々よりも、実際にやってみるほうが早いです。








2.グランドアース接続云々に関係なく、「ジリジリ・・・」ノイズを発生させない改造を行う。
1.の方法を行っても解決しない場合、2つのクロスオーバー周波数可変ノブの軸を回転させている時でも常に筐体グランドに落されているようにする改造をします。(常に人間アース)
 一旦、お預かりして弊社にて改造作業を行います。 送っていただく際の送料はユーザー様にご負担いただきますが、改造費と返送時の送料は無償で行います。(ただし、お買い上げから2年間、ご依頼時は保証書または購入店の発行する領収証やお買い上げ票などをご提示ください)。 お買い上日から2年以上過ぎている場合は、有料で対応させていただきます。

まずは、メールにてご連絡ください、  
info@vestaxtothecore.com まで


弊社から2023年春以降に出荷した製品は、すでに、2.の改造をしてありますので、上記症状は発生しないと思いますが、その時期以降に販売店にて購入された個体でも、弊社からは以前に出荷したものもあると思われます。
お持ちのDCR-2500Fが改造済のものかどうかは、弊社ではシリアル番号で管理しているため、番号を教えていただければお調べできます。






本問題の解決とは関係ありませんが、大がかりなサウンドシステムにおいて、きちんとしたアース設置を行わないと、万が一機器がこわれた時など漏電発生により感電する恐れがありますので大変危険です。





 2.クロスオーバーノブを回した時にノイズが発生その2

 静電気によるノイズです。iPadやスマホ、ノートブックパソコンなどを音源とし、そのヘッドホン/イヤホン出力から直接、または、静電気が発生しやすいオーディオインターフェイスを通してDCR-2500Fに入力接続する場合に、発生することがあります。その際、全体的なシステムの中でインピーダンスが低くなるであろうDCR-2500Fのクロスオーバー可変の部分から、人間アース状態の開閉繰り返し(回している時)でノイズが発生。1.の「ジリジリ・・・」というよりも、「パキパキ・・・」という強めです。 DCR-2500FのOUTPUTボリュームの設定位置とは無関係ですので、普段からこの設定を控えめにしてパワーアンプのほうで多く増幅をする設定の場合、1.同様に、ノイズは大きくなりスピーカーの損傷も心配になります。

 静電気と一般的な電気との違いは、とどまって動かない(帯電)電気が静電気で、一般的な電気は導線を伝わって流れて何らかの働きをさせているものです。 iPadやスマホなどは静電気により、タッチしても反応しなかったり誤作動の原因になることは知られており、対策はいろいろありますが、音響機材は加湿はNGですので、その対策には注意が必要です。(参考までに、Appleの関連ページをリンクします)

 一般的に静電気が放電される際に電磁波が発生し、その影響で音声信号にノイズが発生すると言われています。
例) 電磁波対策がされていないプラスチック筐体の某オーディオインターフェイス。









対策について)

 元となる静電気を発生しないようにすることです。 室内の乾燥や、風が当たってしまっているかや、プレイする人の静電気を発生しやすい衣服かや体質や、発生しやすい音源デバイスまたはオーディオインターフェイスや、様々な原因がありますが、ひとつひとつ、試してみるしかありません。静電気発生を防ぐシールや、発生しないスプレー、腕輪、など、様々販売されています。
 ただし、試すに際は、機器は水分がNGですので、濡れた手で触ったり、霧吹きしたりなどは絶対に行わないでください。





 3.クロスオーバーノブを回した時にノイズが発生するその他の原因

A)
 クロスオーバー周波数の可変を行うロータリーボリュームに限らず、他のロータリーコントロールも同様に、抵抗器の消耗劣化(電気部品の寿命)により、回した時にノイズが発生するようになります。 この場合は、DCR-2500FのOUTPUTボリュームをゼロにすると、OUTPUT端子からは出力されません。

 ちなみに、クロスオーバー周波数可変で使用されています8連の抵抗器は、メーカーのスペックシートでは20万回の耐久性があります。(10万回往復)   弊社では実際に、埃が少ない環境で2週間かけて10万回往復の実験を行いましたが、消耗によるガリノイズ発生はしませんでした。しかし、人間が製造している製造品ですので、新品不具合品が絶対にないとは言い切れません。


対策について)
 この場合は、部品交換修理を行うことで解決します。ただし、部品交換はユーザーご自身では出来ませんので、弊社に修理のご依頼をしてください。

まずは、メールにてご連絡ください、  
info@vestaxtothecore.com まで

 修理ご依頼の手順や、保証や修理代に関してのご案内を差し上げます。
(基本的に、お買い上げ日より1年間は修理代は無償となります。そして、その際は、お買い上げ日を証明できる購入店の発行する何かが必要となります。)





B)
 電源を入れてから最初の5分~10分間、DCR-2500Fだけでなく、他の接続機器も回路の隅々まで電気が行き届くまでは、回路が安定していません。(コンデンサーに電気を溜めたりします) また、その時までに溜まっていた静電気を放出することもあり、それらは、クロスオーバー周波数可変部に集中し、指で回すことでバチバチと音声信号に載ります。これは、DCR-2500FのOUTPUTボリュームの設定に関係なく出力されます。
接続機器や環境によって、そのバチバチノイズが出やすかったり、出なかったりします。


対策について)
 音源からDCR-2500Fまでのシステムの配線後、
電源を入れる前に、パワーアンプの音量をゼロ(または電源オフ)にして、スピーカーから音声信号が出力しないようにします。 次に、DCR-2500Fを含めシステムの電源をONにし、5~10分間、クロスオーバー周波数可変ボリュームを20~30回ぐらい回してください。その間に静電気の放電による電磁波ノイズが収まり、静電気放出及び回路安定の状態になります。
静電気を発しやすい機器、衣服、乾燥した環境、風が当たる場所、体質など、条件によって、発生しやすさは異なりますが、電源を入れてからしばらくは音を出さずにクロスオーバー周波数可変ボリュームを繰り返し回せば安心です。





 インピーダンスの低いクロスオーバー周波数可変部に、ノイズ発生のトリガーが集中していますが、そうで無くする為の基本的な回路変更については、引き続き検討を続けております。




尚、ご不明な点などございましたら、お気軽にメールにてご連絡ください
  info@vestaxtothecore.com まで

担当:金子







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